トルコリラ円(TRY/JPY)は高スワップ通貨として人気がありますが、値動きが大きく、長期的には下落傾向の見られる通貨でもあります。
そこで今回は、TRY/JPYでスワップ投資をする場合、損切りは何pipsくらいに設定するのがよいのか、自分用メモとして整理してみます。
なお、この記事では一例として「資金10万円・10万通貨・レート3.51円前後」のケースで考えておりますが、
特定の通貨ペアや取引方法をおすすめするものではありません。
FXには為替変動による損失リスクがあり、特に高金利通貨であるトルコリラ円は値動きが大きくなることもあります。
実際に取引する場合は、必ずご自身の資金状況やリスク許容度を踏まえたうえで、自己責任で判断してください。
前提条件
今回の前提は以下の通りです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 通貨ペア | TRY/JPY |
| 購入数量 | 10万通貨 |
| 資金 | 10万円 |
| レート | 1TRY=3.51円程度 |
| ポジション金額 | 約351,000円 |
| 実質レバレッジ | 約3.5倍 |
3.51円で10万通貨を買う場合、ポジション金額は以下のようになります。
3.51円 × 10万通貨 = 351,000円
資金10万円に対して約35.1万円分のポジションを持つため、実質レバレッジは約3.5倍です。
決して超ハイレバというほどではないかもしれません。
が、トルコリラ円という通貨の性質を考えると、(スワップ投資としては)そこそこ攻めた運用だと考えています。
TRY/JPYの10万通貨は、1pipsでいくら動く?
TRY/JPYのようなクロス円通貨ペアでは、一般的に、
1pips=0.01円
として考えます。
10万通貨を保有している場合、0.01円動くと損益は以下のようになります。
0.01円 × 10万通貨 = 1,000円
つまり、TRY/JPYを10万通貨持っている場合、1pips動くごとに約1,000円の損益が発生します。
そのため、損切り幅ごとの損失額は次のようになります。
| 損切り幅 | 損切りレート目安 | 損失額目安 | 資金10万円に対する損失率 |
|---|---|---|---|
| 10pips | 3.41円 | 約1万円 | 約10% |
| 15pips | 3.36円 | 約1.5万円 | 約15% |
| 20pips | 3.31円 | 約2万円 | 約20% |
| 25pips | 3.26円 | 約2.5万円 | 約25% |
| 30pips | 3.21円 | 約3万円 | 約30% |
自分なら20pips前後をひとつの目安にする
今回の条件であれば、自分なら20pips前後をひとつの目安にします。
3.51円で買う場合、20pips下は以下の水準です。
3.51円 − 0.20円 = 3.31円
つまり、3.51円付近で10万通貨買うなら、3.31円あたりに損切り注文を入れるイメージです。
この場合の損失額は、
0.20円 × 10万通貨 = 20,000円
となります。
資金10万円に対して、約2万円の損失。
割合でいうと、資金の約20%です。
正直、20%の損失でもかなり大きいです。
ただ、10万通貨持っている以上、10pipsの損切りでも約1万円、30pipsなら約3万円の損失になります。
そのため、資金10万円で10万通貨持つ時点で、ある程度損失額が大きくなりやすい点には注意が必要です。
損切り幅ごとの考え方
損切り幅は、狭ければ安全というわけでもなく、広ければよいというわけでもありません。
それぞれにメリット・デメリットがあります。
10〜15pipsの場合
10〜15pipsに設定すると、損失額は約1万円〜1.5万円に抑えられます。
資金10万円に対するダメージは比較的小さめです。
ただし、TRY/JPYは値動きが荒くなることもあるため、少し下がっただけで損切りにかかってしまう可能性があります。
スワップを受け取りながら中長期で保有したい場合には、やや損切り幅が狭いかもしれません。
20pipsの場合
20pipsに設定すると、損失額は約2万円です。
資金10万円に対して約20%の損失になります。
決して小さい損失ではありませんが、10万通貨を持つ前提で考えるなら、個人的にはこのあたりがひとつの現実的なラインだと感じます。
「ある程度の下落には耐えたいけれど、資金を大きく失いすぎる前に撤退したい」
という場合の目安です。
25〜30pipsの場合
25〜30pipsに設定すると、損失額は約2.5万円〜3万円です。
ここまで広げると、多少の下落では損切りされにくくなります。
ただし、実際に損切りされた場合のダメージはかなり大きいです。
資金10万円に対して25〜30%を失うことになるため、その後の立て直しも難しくなります。
スワップ投資では「長く生き残ること」が重要なので、損切り幅を広げすぎるのも危険だと考えています。
そもそも資金10万円で10万通貨はやや攻めた設定
今回の条件では、資金10万円でTRY/JPYを10万通貨買う想定です。
レート3.51円で計算すると、実質レバレッジは約3.5倍です。
数値だけ見ると、レバレッジ3〜4倍程度なので極端に高いようには見えないかもしれません。
しかし、トルコリラ円は高スワップが魅力である一方、長期的に下落傾向の見られる通貨でもあります。
そのため、スワップ目的で長く保有するなら、本来はもう少し余裕を持ったポジション量にしたほうが安心です。
例えば、10万通貨ではなく、5万通貨〜7万通貨程度に抑える方法もあります。
ポジション量を減らせば、同じ値幅で動いたときの損失額も小さくなります。
| 保有数量 | 20pips下落時の損失額 |
|---|---|
| 5万通貨 | 約1万円 |
| 7万通貨 | 約1.4万円 |
| 10万通貨 | 約2万円 |
損切り幅をどうするかも大切ですが、それ以上に何万通貨持つかのほうが重要かもしれません。
まとめ:自分なら20pips前後。ただし10万通貨は慎重に
資金10万円でTRY/JPYを10万通貨買う場合、自分なら損切り幅は20pips前後をひとつの目安にします。
3.51円で買うなら、3.31円付近に損切りを置くイメージです。
この場合の損失額は約2万円。
資金10万円に対して約20%の損失になります。
ただし、これはあくまで一例です。
実際には、以下のような考え方になります。
| 考え方 | 損切り幅の目安 |
|---|---|
| 資金を守りたい | 10〜15pips |
| バランス重視 | 20pips前後 |
| 多少の下落でも耐えたい | 25〜30pips |
個人的には、資金10万円で10万通貨を持つのは「攻め気味」の設定だと考えています。
スワップ投資では、目先のスワップポイントを増やすことよりも、ロスカットされずに長く続けることのほうが大切です。
そのため、損切り幅を広くするよりも、最初からポジション量を少し抑えることも検討したいところです。
注意点
この記事は、あくまで筆者自身の考え方やシミュレーションをまとめたものです。
特定の通貨ペアや取引方法を推奨するものではありません。
FXには為替変動リスク、金利変動リスク、ロスカットリスクなどがあり、元本を大きく失う可能性があります。
また、スワップポイントは日々変動し、将来も同じ水準で受け取れるとは限りません。
実際に取引する場合は、ご自身の資金状況・投資経験・リスク許容度を十分に考慮したうえで、自己責任で判断してください。